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『日本歯技』2021年6月号巻頭言

『日本歯技』2021年6月号 巻頭言

働きがい改革

 『厚生労働白書』をご存知だろうか。「今の日本の抱えている課題は何か」ということが統計データを元に示されており、過去のものも含め、厚生労働省のHPから閲覧することができる。
 この『厚生労働白書』によると、今の日本は少子高齢化の進行により労働力人口が減少し、深刻な人手不足を抱えている。国の政策としても、働く世代の不足という危機感から、仕事の省力化、合理化(デジタル化など)の推進と、人材の定着率向上への取り組みに力を入れている。
 歯科技工界は同様の課題を更に強く抱えている。歯科技工士の定着率を上げ、加えて免許を保有しながらも業界を離れた方々がもう一度働きたくなるような施策が必要である。

 厚生労働省が発表している『労働経済の分析』(労働経済白書)では、「働きがいが高ければ、個人生産性の水準は上がり定着率も上がる」という分析結果が示されている。
 この研究では「働きがい」の指標について、
 (活力)仕事から活力を得ていきいきとしている。
 (熱意)仕事に誇りとやりがいを感じている。
 (没頭)仕事に熱心に取り組んでいる。
この3つを挙げている。あなた自身や職場のスタッフはどうだろうか? もし、一つでも欠けていれば、(あくまでも統計上だが)離職のリスクが高いということにもなる。何が原因かということはさておき、人手不足の中で貴重な人材を失うことは大きなデメリットになる。
 改善のカギは「職場の人間関係・コミュニケーションの円滑化」にあるという。

 成功事例のひとつを紹介しよう。月に1回程度、1対1で仕事についてフィードバックを行うというものだ。その際に併せて今後の行動についてのアドバイスを行うことが定着率の向上に効果的であったという。上司からのフィードバックによる成長実感とキャリアに関する意思の疎通が定着率を高めることになるそうだ。設備や環境整備などのハード面の改善には限界があろうが、コミュニケーションによる円滑な職場づくりはどの規模の歯科技工所でも実現できそうである。
 働きがいのある職場に長く勤めるというのは、多くの人が願うことではないだろうか。まずは、身近なところから「働きがい改革」に着手してみてはいかがだろうか。

 

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