公益社団法人日本歯科技工士会

HOME

会員ページ

English

『日本歯技』2025年3月号巻頭言

『日本歯技』2025年3月号 巻頭言

70年の歩みと未来への挑戦

 今年、公益社団法人日本歯科技工士会は創立70周年という節目を迎える。この成果は、ひとえに会員の尽力と支えによるものであり、心より感謝を申し上げる。
 1955年に設立された本会は、長年にわたり歯科技工士の専門性と技術の向上に寄与し、国民の口腔を通じた健康の維持・増進を目指して邁進してきた。この間、医療技術の進歩や材料の革新、さらにはAIやデジタル技術の導入など、歯科技工士を取り巻く環境は大きく変化している。しかし、どのような時代においても、患者に寄り添い、確かな技術で健康を支えるという使命を守り続けることが重要である。
 今年9月27日には「歯科技工士法制定および日本歯科技工士会創立70周年地域交流事業」を実施する。この特別な年に、これまでの歩みを振り返り、未来に向けた新たな一歩を踏み出す契機としたい。記念事業では、公益事業としての市民公開講座や、来賓を招いた記念式典・祝賀会を通じて、多くの団体や地域、日本各地の会員同士が交流できる場を設ける。日頃の努力を称え合い、共に未来を語り合う機会となれば望外の喜びである。
 また、これからの10年、20年を見据えたとき、歯科技工士の役割は一層多様化し、求められるスキルや知識の高度化が進むことが予想される。変化を恐れず、積極的に学び続けることで、どのような時代にも対応できる柔軟で強固な組織を築かなければならない。そのためには、会員一人ひとりが成長を追求し、互いに助け合い、刺激し合える環境をつくることが大切である。
 70年の歴史を振り返ると、数多くの挑戦があった。そのたびに我々は議論を重ね、団結し、成長を遂げてきた。歯科技工界は、歯科医療の専門職としての責務を果たすために、幾度となく自浄作用を発揮し、社会的責任を果たしてきた。これからも、より良い歯科医療の提供を支え、多くの人々に笑顔と健康を届けるため、歯科技工士が果たすべき役割を一層自覚し、その重要性を広く伝えていきたい。
 70周年という節目を機に、会員同士の絆をさらに深め、次の100年に向けた歩みを始めていきたい。この70周年記念事業を契機に、全員が一丸となり、より良い未来を築いていこうではないか。
 

広報誌 『日本歯技』ページへ|


HOMEへ戻る

ははは川柳結果発表 入会のご案内 初めてログインする会員の方はこちら 生涯学習カレンダー