公益社団法人日本歯科技工士会

HOME

会員ページ

English

『日本歯技』2021年2月号巻頭言



リープフロッグ(カエル飛び)

 先進国で技術発展によって獲得した新しいサービスが、社会インフラが整備されていない新興国の技術進展のプロセスを飛び越えて一気に広まることを、カエルがジャンプして追いつき、追い越すことに擬えて「リープフロッグ現象」というそうだ。一例として、多くの新興国において固定電話の普及を待たずに携帯電話やスマートフォンが急速に普及したことが挙げられる。
 一方、先進国では、既存の技術や法整備が充実しており、そこにはすでに経済のシステムが構築されている。従って、新たなサービスの出現にはそれを排斥しようとする抵抗力と、その新サービスを取り入れ発展しようとする推進力が混在する。加えて、新しいサービスを迎えるための法整備が追い付かず混乱する。
 歯科技工士を取り巻く環境においても、ICTの発展、超高齢社会の到来、働き方改革への対応等、歯科技工士法や関連法令が制定された当時には想定していなかった社会状況の変革が起こっており、歯科保健医療の発展に見合う法整備が求められている。
 厚生労働省は平成30年度と令和元年度に亘り実施した「歯科技工士の養成・確保に関する検討会」の報告書を踏まえて、
 1.歯科技工士のチェアサイドにおける業務の整理
   (現行で可能な業務及び今後の業務範囲の拡大に関する検討)
 2.患者の居宅等の訪問診療先で歯科技工を実施することの整理
 3.歯科技工に関連するデジタルデータ処理業務と歯科技工士法との関連
 4.今後、歯科技工士に求められる業務内容とそれに伴う教育カリキュラム等の検討
を、今年度の厚生労働科学特別研究 「歯科技工士の業務内容の見直しに向けた調査研究」で行っている。
歯科保健医療を取り巻く状況の変化やデジタル技術の著しい進歩普及等による歯科技工の変化に対応するため、日本歯科技工士会としても、国民に対する歯科医療や歯科技工、歯科技工士に関する周知・啓発をさらに推進するため研究や提言を行うことで、リープフロッグへの対応の遅れを回避したい。

 

HOMEへ戻る

ははは川柳結果発表 入会のご案内 初めてログインする会員の方はこちら 生涯学習カレンダー