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『日本歯技』2020年10月号巻頭言


『日本歯技』 2020年10月号
 

ウィズ コロナで考える歯科技工

 中国・武漢で確認された原因不明の肺炎患者が、新型のコロナウイルス感染症であるとWHOが発表してから9カ月、この短期間に世界中の全ての日常が大きく変化した。2月に横浜のクルーズ船で起こった出来事を知った時点では、日本中がここまで混乱するとは予想もできなかったが、収束が見えない現況下では、戦後最大の危機と言われることも決して誇張ではない。
 歯科医療も大きな局面を迎えている。歯科医療の現場では従来から感染予防策を実施してきたが、新型コロナウイルスは未知の病原体であり、歯科治療での飛沫感染リスクの報道もあって、その影響は少なくない。歯科医療の現場では患者やスタッフを守るため、体温チェック、手指消毒、問診を当然とし、治療中の口腔外バキュームの使用、飛沫感染症防止シートの設置やフェイスシールドの装着など、医療特性に合わせた対策を重ねている。
 そのような状況下、歯科技工士もシェードテイキングやデンチャー試適等で患者と接する機会が少なくないため、正しい感染予防の知識を持つことは、自分自身のみならず、患者や院内スタッフを守るために課せられた大切な責務と考えられる。いま一度、日本歯科技工士会のHPや『日本歯技』等に掲載されている感染予防の記事により理解を深めていただきたい。
 緊急事態宣言中の歯科技工界においては、スタッフの自宅待機や時差出勤、就労時間の短縮等により、通常業務ができない日々が続いた。この経験を踏まえて、これから第2波、第3波が到来した際、国民の歯科治療に支障を起こさないために我々歯科技工士はどのような働き方ができるのかを議論しておく必要がある。
 他業種では新型コロナ対策のため、テレワーク等の在宅勤務が急ピッチに進み、試行錯誤を行いながら業務改善しつつある。例えば飲食業は、色々とアイデアを出して、国の指針に添えるよう多彩な方法での事業展開を試みている。
 歯科技工界もウィズ コロナの時代における社会の潮流に遅れることのないよう、働き方や業務改善を考え実行しなければならない。そのためには法令改正も視野に入れて真摯に議論を深める時機にあると言えるのではないだろうか。

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