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『日本歯技』2019年5月号巻頭言

『日本歯技』2019年5月号 巻頭言
 
「知」と「智」

 私たちは日常生活の中で,「知ってる,知ってる」と思ったり,言ったりすることがある。この場合の「知っている」の多くは,その話題について単に知識として頭の中に存在しているだけで,実際にはその内容を十分理解していない場合もある。この状態を「知」という漢字で表される。
 一方,この「知」に対して「智」という漢字がある。こちらは物事を理解した上で周りに伝えることができることを言う。「知」の下に「曰(いわく)」が付いているのが,その所以である。
 漢字は文字自体が意味を表している。これは世界でも数少なく,読み方が違っても意味を伝えることができる力を持っているのである。残念ながら現代表記では「智」を「知」と書き換えられて使用されているが,その成り立ちを調べてみると面白い。
 「知」はインターネットなどで検索すれば,様々な情報を簡単に手に入れることができるが,「智」は難しい。「知」を使って周りに伝えようとすると上手くできないのは,我々が日常よく経験することであり,はからずも誤った解釈を周りに拡げる場合もあるから厄介である。これがいわゆる「知ったかぶり」である。しかし,その「知」を自問自答し,一方からではなく多方面から複眼的に見ることができれば,いずれ「智」を得ることができるのではないだろうか。
 日本歯科技工士会では,ナショナルセンターとしての取り組みについて,会員への理解を拡げ,さらに会員からの声を吸い上げるために,年に2回,全国会長懇談会を開催しており,今年3月に通算7回目(2回目までは年1回)が開催された。懇談会の前段では執行部から,日本歯科技工士会の行っている事業や政策,消費税改定を踏まえた診療報酬改定の説明,2020年度の診療報酬改定の方向性,さらに「持続可能な組織運営」と題した新たな取り組みが示された。
 この懇談会に出席した地域組織の代表者の皆さんには,ぜひ,そこで得た「知」を「智」に昇華させ,会員にも拡げるよう強く期待したい。
 

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