公益社団法人日本歯科技工士会

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『日本歯技』2019年4月号巻頭言

『日本歯技』2019年4月号 巻頭言
 
平成から継ぎゆく世代へ

 日本国の元号は人々の時代把握とともにあるという。人々は明治、大正、昭和とそれぞれが抱え醸す時空を共有する。
 西暦2005年、歯科技工士には次世代に語りつなぐべき珠玉の平成があった。平成17年9月18日、天皇皇后両陛下が歯科技工の法律制定と歯科技工士資格の誕生を記念し、その50周年大会に行幸啓されたのである。
 当時の歯科技工士には、「歯科医療には個別技工が欠かせない」との確信はあった。しかしその位置取りは不十分で、経済は傾き、鈍く輝く太い意思を自らの頼りとしていた。よって世評では、両陛下が直にお出ましになるなど考え得なかった。これらを越え得たのは、一に天皇陛下が重ねられた「とりわけ遠隔の地」へのお気持ちであったろうと本会は振り返る。
 天皇陛下はそのお言葉において、16世紀の黄楊材の総義歯を紹介され、19世紀に米国人歯科医師に学びその生涯を歯科技工に尽力した松岡万蔵を紐解き、歯科技工に尽くす者たちにおける素材開発や技術錬磨を「たゆみない努力」と評されたうえで、次のように結ばれた。
 
 歯の健康は、人々が健康に、そして快適に過ごすために、極めて大切であります。特に、これからの高齢化社会において、歯の機能の維持のために歯科医療の果たすべき役割には、大きなものがあります。それに伴って、優れた歯科技工士に対する期待と要請も、一層増大するものと思われます。
 これまでの50年を振り返り、将来を考えるこの記念大会が実り多い成果を挙げ、歯科技工士が、人々の健康のために今後ますます貢献していくことを願い、式典に寄せる言葉といたします。
 
 この平成が綴じ、継がれようとしている。
 歯科技工は、歯科医療に欠かせない患者個別修復の不可分要素である。我々はこの自覚を公然と綴じ、明確に継いで行く。
 

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